007シリーズ Quantum of Solace(邦題『慰めの報酬』)(2008年)から。予告編はこちら


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2018-03-16



ボンドは死闘の末ある敵を倒しますが、その敵が死んだことで、その背後にいる人物を突き止める手がかりを失ってしまいます。以下は、そのことでボンドを叱責する上司のセリフです。



And you had to kill him! Couldn't bring him in for questioning so that we might actually learn something.

Quantum of Solace  (00:16:02)


<解説>







And you had to kill him! 

直訳すると「殺さなければならなかった」となりますが、これは皮肉で「なぜ殺してしまわなければならなかったのか?」「殺すべきではなかった。殺してしまうとは無能だ」という意味を表しています。前回の記事で紹介した『アナと雪の女王』における had to の使い方と似ています。

「なぜ殺してしまったのか!」


Couldn't bring him in for questioning.so that we might actually learn something.

主語の you が省略されています。bring O in はここでは「Oの身柄を拘束する」という意味です。

「尋問して(背後にいる人物について)手がかりが得られるよう生かして拘束できないとは」