007シリーズ Quantum of Solace(邦題『慰めの報酬』)(2008年)から。予告編はこちら。
ボンドは死闘の末ある敵を倒しますが、その敵が死んだことで、その背後にいる人物を突き止める手がかりを失ってしまいます。以下は、そのことでボンドを叱責する上司のセリフです。
And you had to kill him! Couldn't bring him in for questioning so that we might actually learn something.
Quantum of Solace (00:16:02)
<解説>
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And you had to kill him!
直訳すると「殺さなければならなかった」となりますが、これは皮肉で「なぜ殺してしまわなければならなかったのか?」「殺すべきではなかった。殺してしまうとは無能だ」という意味を表しています。前回の記事で紹介した『アナと雪の女王』における had to の使い方と似ています。
「なぜ殺してしまったのか!」
Couldn't bring him in for questioning.so that we might actually learn something.
主語の you が省略されています。bring O in はここでは「Oの身柄を拘束する」という意味です。
「尋問して(背後にいる人物について)手がかりが得られるよう生かして拘束できないとは」