文化理論・文学理論の成り立ちを概説する本 Introducing Critical Theory から。
以下は、文学とフェミニズムの関係を説明する文章の一部です。second wave feminist は、second-wave feminism(第二波フェミニズム運動)を形容詞にしたもの。「第二波フェミニズム運動」とは、1960年代から1990年代にかけて起こったフェミニズム運動のことです。
Literature has in fact become one of the prime sites of second wave feminist research, and the representation of women one of its key concerns.
Stuart Sim, Introducing Critical Theory, p. 147
<解説>
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Literature has in fact become one of the prime sites of second wave feminist research
「実際、文学は第二波フェミニズム運動の活動家にとって主要な研究対象の1つとなった」
Literature has in fact become one of the prime sites of second wave feminist research, and the representation of women one of its key concerns.
the representation of women の後ろには、次のように has become が省略されています。
Literature has in fact become one of the prime sites of second wave feminist research, and the representation of women (has become) one of its key concerns.
A and B で、上の例のように A と B に同じ構造を持つ文が入るとき、くどくなるのを避けるために、共通する部分を B から取り除くことがよくあります。このような省略は、「共通関係の省略」と呼ばれたりします。
「実際、文学は第二波フェミニズム運動の活動家にとって主要な研究対象の1つとなり、(文学作品において)女性がどのように表現されているかは、第二波フェミニズム運動の重大な関心事になった」