ミスター・ビーンで知られるローワン・アトキンソン主演のコメディ映画『ジョニー・イングリッシュ』から。


ジョニー・イングリッシュ [Blu-ray]
ローワン・アトキンソン
KADOKAWA / 角川書店
2018-08-24



以下は、前回の記事のセリフのすぐ後に続くセリフで、引き続き秘書の机の上にあるペンのことを言っています。以下のセリフにおいて、イングリッシュがペンの頭の部分を押しながら click it twice と言った瞬間にペンから弾丸のようなものが発射され、それが秘書に当たって秘書は倒れてしまいます。




Completely innocent to the untrained eye, but click it twice...

Johnny English (00:07:28)



解説>







Completely innocent to the untrained eye, but

「訓練を積んでいない目には完全に普通だけれども」

つまり

訓練を積んでいない人にはごく普通のペンに見えるけれども

the untrained eye(訓練を積んでいない)の the は「代表させる the」の用法です。「代表させる the」は、このように、「形容詞+名詞」の組み合わせにも使えます。

「代表させる the」の典型例は「play the + 楽器」。例えば、play the piano(ピアノを弾く)における the piano は「ピアノというもの」「ピアノという楽器」という意味で、世界中に無数に存在するピアノの個々の違いは考慮されません。



click it twice...

続くはずだったのは、and it shoots ~ のような語句。

click it twice (and it shoots ~ )

「2回押すと(このペンは~を発射する)」

click it twice は命令文で、and は「そうすると」という意味。中学校で習う「命令文+ and ~」(~しなさい。そうすれば~)という文と同じパターンです。