ワインに関する多彩な情報を掲載しているウェブサイト VIOUS: Explore All Things Wine から。





以下は、ドイツで2018年初頭に雨が多かったことを受けての記述です。vine は「ブドウの木」。



That wetness was to prove an enormous blessing in view of what followed, because even in traditionally dry sites, enough water accumulated deep down to last most vines through the growing season.  

https://vinous.com/articles/germany-2018-the-nahe-leading-by-a-nose-jun-2020


解説>







That wetness was to prove an enormous blessing in view of what followed,

「be + to不定詞」は、事前に決められていたことを表すのによく使われますが、この was to ~ は「~することになるのだった」という意味で、実際には後からしか分かり得なかったことを、物語やドキュメンタリーなどのナレーターの視点から読み手/聞き手に伝える用法です。

prove C で「Cであると判明する」、in view of ~ で「~を考慮すると」。


「後のことを考えると、この雨の多さは非常に大きな恵みだった」


because even in traditionally dry sites, enough water accumulated deep down to last most vines through the growing season.

to last ~ は「~するために」という目的を表す不定詞ではなく、enough と関連する不定詞。enough は不定詞を伴って「~するのに十分」という意味を表します。

この last は「(ある一定の期間)Oをもたせる」という他動詞の用法です。

「というのは、昔から乾燥しがちな土地においてさえ、ブドウが成長する間ほとんどのブドウの木をもたせるのに十分な水が地下に蓄積されたからである」