作曲家ヨハネス・ブラームスの手紙のコレクションに解説を加えた本『Johannes Brahms: Life and Letters』から。
以下は、ブラームスが友人宛てに書いた手紙の中にあった「カールスルーエ (Karlsruhe) で会えるのを楽しみにしている」という記述についての、編者による解説の一部です。
Triumphlied(Op. 55『凱旋の歌』) はブラームスが作曲した曲、Karlsruhe はドイツ南部の都市、Levi は、ブラームスと親交のあった指揮者です。
The hope expressed of seeing his friends in Karlsruhe referred to a forthcoming performance of the complete Triumphlied, conducted by Levi.
Johannes Brahms: Life and Letters, p. 440
<解説>
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The hope expressed of seeing his friends in Karlsruhe referred to a forthcoming performance of the complete Triumphlied, conducted by Levi.
The hope expressed of seeing his friends in Karlsruhe が主語。
expressed of ~ という熟語があるわけではなく、of seeing ~ の部分は hope を修飾しています。hope of ~ing で「~したいという希望」。
全体は、
「(ブラームスによって手紙に)記されている、カールスルーエで友人に会いたいという希望は、開催日が近づいていた、Levi 指揮による『凱旋の歌』全曲の演奏会のことである」
つまり
「カールスルーエで友人に会うのを楽しみにしていると手紙に書いてあるのは、開催日が近づいていた、Levi 指揮による『凱旋の歌』全曲の演奏会で友人に会うことを指している」