イギリスのスパイ小説作家ジョン・ル・カレ原作の映画『Tinker Tailor Soldier Spy』(邦題『裏切りのサーカス』)から。冷戦時のイギリスとソ連の諜報戦を扱った映画です。
英国諜報員 Ricki Tarr は、ハンガリーで接触したソ連の女性スパイ Irina から「ソ連側の秘密を教える代わりに、自分をイギリスに亡命させてほしい」と頼まれ、亡命させようとします。しかし、その準備を始めた矢先に、なぜかハンガリーにいる英国諜報員たちの身元がソ連側に漏れて、Ricki の仲間の諜報員が殺され、さらに Irina もソ連側に捉えられてしまいます。
以下は、ソ連の手を逃れてイギリスに帰国した Ricki が、元の上司であり今は情報部を引退している George Smiley に、「Irina を助け出したい」と密かに相談する場面です。Ricki は行方をくらましていたため、イギリス側からも追われています。
Ricki はいつの間にか Irina に恋愛感情のようなものを抱いていて、「彼女をもっと早く助け出してさえいれば」と悔やんでいます。文中に出てくる Karla はソ連の情報部のトップです。
以下は、ソ連の手を逃れてイギリスに帰国した Ricki が、元の上司であり今は情報部を引退している George Smiley に、「Irina を助け出したい」と密かに相談する場面です。Ricki は行方をくらましていたため、イギリス側からも追われています。
Ricki はいつの間にか Irina に恋愛感情のようなものを抱いていて、「彼女をもっと早く助け出してさえいれば」と悔やんでいます。文中に出てくる Karla はソ連の情報部のトップです。
Ricki Tarr: I've got to get her out. I owe her that.
George Smiley:Karla will be looking for you.
Ricki Tarr: Everybody's looking for me.
Tinker Tailor Soldier Spy (00:55:33)
<解説>
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Ricki Tarr:I've got to get her out. I owe her that.
have got to do は have to do と同じ。owe A B は「A に B を負う」。
「僕は彼女を助け出さなければならない。それ(=彼女を助け出すこと)は僕が彼女に対して負っている義務なんです」
George Smiley:Karla will be looking for you.
この will は「現在の事柄についての推量」を表す用法です。未来のことを言っているわけではありません。
「Karla が君を見つけ出そうとしているはずだ」
Ricki Tarr:Everybody's looking for me.
「僕は皆に追われているんです」