イギリスのスパイ小説作家ジョン・ル・カレ原作の映画『Tinker Tailor Soldier Spy』(邦題『裏切りのサーカス』)から。冷戦時のイギリスとソ連の諜報戦を扱った映画です。
英国諜報員 Ricki は、ハンガリーで接触したソ連の女性スパイ Irina から「自分をイギリスに亡命させてくれたら、ソ連についての重大な秘密を教える。だからあなたのイギリスの上司に、私の亡命のことを掛け合ってほしい」と頼まれます。Ricki は Irina に「上司を動かすには具体的な情報が必要だ」と言いますが、Irina は自分と仲間の命が危険にさらされるのを恐れて詳しいことを語ろうとしません。
以下は、Ricki が、詳しいことを言おうとしない Irina に対して言うセリフです。
If you won't tell me more, there's nothing I can do.
Tinker Tailor Soldier Spy (00:48:24)
<解説>
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If you won't tell me more, there's nothing I can do.
if の副詞節の中では通常は will は使われませんが、これは例外で、この won't は「拒否の意思」を表します。will ですが、未来を表しているわけではありません。
「もっと詳しいことを僕に教えてくれないのなら、僕にできることは何もない」