ハリーポッター第2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』から。


ハリー・ポッターと秘密の部屋 [WB COLLECTION] [Blu-ray]
ダニエル・ラドクリフ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2018-03-17



主人公 Harry の通う魔法学校では、最近「秘密の部屋」にいるモンスターを誰かが部屋から出してしまい、そのために生徒がモンスターに襲われています。

以下は、ある人物が Harry に「『秘密の部屋』を開けた犯人は Ginny Weaseley だ」と告げる場面です。Ginny Weaseley は Harry の親友 Ron の妹で、Harry には Ginny がそのようなことをする人だとはとても思えません。




ある人物:Harry, it was Ginny Weaseley who opened the Camber of Secrets.

Harry:No. She couldn't. She wouldn't.

Harry Potter and the Chamber of Secrets  (02:05:49)



<解説>







ある人物:Harry, it was Ginny Weaseley who opened the Camber of Secrets.

it と who は強調構文。
「ハリー、『秘密の部屋』を開けたのは (お前の親友 Ron の妹の)Ginny Weaseley だよ」


Harry:No. She couldn't. She wouldn't.

「彼女には」そして「『秘密の部屋』を開けてしまうようなことは」に含まれる仮定を受けて、助動詞が過去形になっています。過去形が使われていますが、過去のある特定の時点のことを言っているわけではなく、最近も含めた現在の状態を表しています。

「いや、彼女には(『秘密の部屋』を開けることは)できないはずだし、(そもそもそんなことを)しようとするはずがない」