画家ゴッホの実際の人物像を、本人や家族の手紙などからできるだけ忠実に再現する目的で作られたBBCのドキュメンタリー映画『ゴッホ:真実の手紙』から。イギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチがゴッホを演じています。



(イギリスのDVDは、日本国内用の通常のDVDプレイヤーでは再生できません。ご注意ください)



ゴッホの故郷では織物の生産が盛んで、ゴッホは故郷に戻った際に、周りに多くあった織機を見て、絵の題材としての織機(loom)の可能性に注目します。以下はその当時のゴッホのセリフです。

当時の織機は木でできた、かなり大型で複雑な機構を持った機械です。lend oneself to ~ は「~に適している」。



I think the looms, with that quite complicated machinary, in the middle of which sits the little figure, will also lend themselves to pen drawings.

Van Gogh: Painted with Words, (00:19:27)



<解説>







I think the looms, with that quite complicated machinary, in the middle of which sits the little figure, will also lend themselves to pen drawings.

関係代名詞の節が始まるのは in から。先行詞は that quite complicated machinary。

関係代名詞の節 in the middle of which sits the little figure は MVS の倒置で、the little figure が主語になっています(M は副詞として働く部分です)。

「その真ん中に、小さな人物が座っている」


I think the looms, with that quite complicated machinary, in the middle of which sits the little figure, will also lend themselves to pen drawings.

「織機は、あの複雑な機構のために(その複雑な機構の真ん中には、織物職人の姿が小さく見える)、
インクで描く絵の題材としても適すると私は思う」