作曲家ヨハネス・ブラームスの手紙のコレクションに解説を加えた本、Johannes Brahms: Life and Letters から。
ヨハネス・ブラームスは1860年代にドイツのハンブルグから、音楽の中心地であるオーストリアの首都ウィーンへ来ますが、すぐに現地でも重要な人脈を得て、またコンサートを成功させ、ウィーンでも名声を築きます。以下は、そのことについての編者の解説の一部です。Clara は作曲家シューマンの妻で、ブラームスの良き理解者であり、また彼が恋心を抱いていたと言われているクララ、Joachim は当時の高名なヴァイオリニストでブラームスの友人でもあったヨーゼフ・ヨアヒムです。
No one was less surprised than Clara, who told Joachim that Johannes was extremely pleased with Vienna, 'which was only to be expected', [...].
Johannes Brahms: Life and Letters, p. 269
<解説>
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No one was less surprised than Clara, who told Joachim that Johannes was extremely pleased with Vienna, 'which was only to be expected', [...].
No one was less surprised than Clara は、「クララよりも少なく驚いた人はいなかった」つまり「クララほど驚かなかった人はいなかった」「クララはそれを誰よりも当然のことと受け止めた」という意味になります。
「クララはそれを誰よりも当然のことと受け止めた。彼女はヨアヒムに次のように伝えている。ヨハネスはウィーンの状況に心から満足している。『それ(ブラームスがウィーンで成功し幸福であること)は(ブラームスの実力を考えれば)当然のことにすぎない』」